クリストファー・ランドン監督作「ゾンビーワールドへようこそ」("Scouts Guide to the Zombie Apocalypse" : 2015)[DVD]

ボーイスカウトの高校生が仲間と一緒に町に蔓延るゾンビ達を撃退し、意中の女子を救出すべく奮闘する様を描くホラー・コメディ作品。

 

カリフォルニア州ディアーフィールド。町外れのバイオタイン研究所では、死者を被験体にした秘密の研究が行われていた。ある夜、掃除の為にラボに立ち入った清掃員は、研究員がラボから出ている隙に興味本位で被験体に近づく。その際、清掃員は誤って被験体に繋がれた装置を解除してしまう。被験体はゾンビ化して覚醒し、清掃員に襲いかかる。間もなく清掃員もまたゾンビ化し、研究員を襲う。

地元の高校生ベンは、幼馴染のカーター、オギーと共に、熱血漢の隊長ロジャースが指揮するボーイスカウトに所属し、長らく活動を行ってきたが、勧誘の甲斐虚しく、今年も入隊者の獲得は不振に終わる。ベンとカーターは間もなく高校二年を迎えるに当たり、スカウトの女ウケが悪い事を危惧しており、一人だけ前向きなオタク気質のオギーに脱退の意向を伝える機を探る。そんな折、オギーがスカウトにおける最高の名誉と称されるコンドル章を授与される事になり、ロジャースは授与式を兼ねたキャンプの実施を決定する。

ベンはカーターと帰路に就くが、林道を走行中に鹿と衝突し、タイヤがパンクする。二人がタイヤの交換を行っていると、カーターの姉でベンが好意を寄せるケンドルが、恋人ジェフ達の車で通り掛かる。ジェフはスカウトを軽侮するが、ケンドルは弟同然のベンがスカウトをずっと続けている事を評価する。ベンはケンドルの指摘で死んだはずの鹿の死骸が忽然と姿を消した事に気付き、その行方を図りかねる。一方、カーターはジェフに深夜に開催する秘密のパーティに誘われ歓喜する。ベンはオギーを見捨ててキャンプから抜ける事に難色を示すが、カーターは夜中にこっそり抜けて、夜明け前に戻れば見つからないと諭す。

ロジャースは徒歩でキャンプ場へ向かう途中、林道でゾンビ化した鹿に襲われる。ロジャースは辛うじてナイフで鹿を仕留めるが、その直後に現れた研究員のゾンビに襲われる。ベンとカーターはキャンプ場へ向かう前に、ビールを調達すべく酒屋に立ち寄る。カーターは酔っぱらいに酒を買わせようと企てるが難航する。そこに酒屋の向かいのストリップ・クラブで働くデニースが現れ、ベンに親切にされた返礼としてビールを代わりに買ってやる。

二人は程なくキャンプ場に到着し、先に来て準備を始めていたオギーと合流する。ベンは絶対に遅刻しないはずのロジャースが来ていない事を心配するが、オギーはそれが章に相応しいか試すテストだと主張する。テントの設営を済ませた三人は、夜を迎えるとキャンプファイヤーを囲み、食事を楽しむ。ベンはオギーが父の死について口を閉ざし続けている事を気にかける。オギーはベンに謝意を示し、二人はスカウトは永遠だと誓いを交わす。

夜が更けると、カーターは躊躇うベンと共に、眠っているオギーを残してキャンプ場を抜け出す。二人は車へ向かう途中の林道で、ロジャースの愛用するナイフを見つける。ベンは更にその近くで引きずった足跡を見つけ、ロジャースの身を案じるが、ベンは意に介さず、先を急ぐ。二人が車を出そうとすると、オギーが立ちはだかり、負け組の自分でもパーティの噂を知っていたのだと説き、二人を裏切り者と詰る。カーターはスカウトを脱退する意向を示す。ベンは脱退しても親友だと説き、その場を執り成そうとするが、オギーはその場を立ち去る。

車で町に戻ると、ベンは人気がない事を訝る。二人は私服に着替える為に酒屋の前に車を停める。ベンは酒屋のドアが破られている事に気付くが、カーターはストリップクラブの用心棒がいない事に気付き、嬉々として潜入を提案する。二人は店内に入った矢先にゾンビ化したストリッパーと用心棒に襲われる。窮地に陥った二人の前にデニースが現れ、ショットガンでゾンビを撃退すると、自らがウェイトレスだと明かす。店から出た三人は群がるゾンビ達を退け、車で逃走を図る。一方、オギーはロジャースの自宅を訪ね、林道でゾンビ化して戻ったロジャースと遭遇する。オギーは当惑しながらも地下室に逃げ込むと、可燃スプレーを引火させてロジャースを燃やした末に椅子に縛り付ける。

ベン達は町の保安官事務所を訪ねるが、既に住民がバスで避難済みであり、軍の検問所が17マイル先に設置されている事を知る。ベン達は押し寄せるゾンビ達から逃れるべく、無人の事務所内に侵入し、留置場へと退避するが、檻越しにゾンビ達に包囲され、途方に暮れる。ベンはオギーの身を案じ、裏切った事を悔やむ。カーターはオギーがオタク気質でズレていると主張するが、デニースは高校での人気は卒業してしまえば無価値だと説く。デニースは元カレがガンマニアだった為に、銃の扱いに慣れている事を明かすと、男を見る目が無い事を嘆き、彼氏を作らない意向を示す。程なくして、事務所前に駆け付けたオギーが一計を案じ、カーステで音楽を大音量でかけると、ゾンビ達はそれに反応して留置場から出て行く。オギーはその隙を見計らって留置場に侵入し、持ち前のピッキング技術で檻を解錠する。

事務所を脱出した4人は、国道を歩いて検問所を目指す。道中、一同は酔っぱらいのゾンビと遭遇し、オギーとカーターが手懐けようとする。そこへ一人の兵士が軍用車で駆け付け、4人を救出する。兵士は謎のウィルスが広がって町が封鎖された事を明かす。ベンは兵士の話からパーティ会場の若者達が避難していない事を悟り、ケンドルの身を案じる。その頃、パーティ会場の娯楽センターでは、外界の惨状を知らぬ若者達が狂喜乱舞する。4人は兵士の車でジェフから伝えられた住所を訪ね、廃棄物処理場に辿り着くと、ジェフに騙された事を知る。ベンは最初から自分達が相手にされていなかったのだと嘆く。オギーは裏切り者が裏切られるのは因果応報だと説く。カーターはずっと前からスカウトに嫌気が差していた事を明かし、応酬する。オギーはこれを機に真実を暴露し合う様に促し、ベンがケンドルに好意を抱いている事を明かす。カーターはその事に気分を害し、三人は啀み合いを始める。その時、腕を噛まれていた兵士がゾンビ化し、デニースに襲いかかる。一同が兵士を殺すと、その矢先に無線で避難完了と二時間後の空爆の予定が通知される。カーターはケンドルが日記になんでも書き留めている事を明かし、会場についての記述もあるはずだと主張する。一同はその車でカーターの自宅へ向かう。

四人はカーターの自宅に着くと、ケンドルの部屋で日記を探す。その最中、階下で物音がし、カーターとオギーが様子を確かめに行く。デニースはケンドルに告白しない理由をベンに尋ね、ベンはケンドルには彼氏がいる事から、振られるに決っていると諦めを口にする。デニースはもっと男らしくならなければダメだと説くと、自分とキスをする様に促す。ベンは不慣れながらもそれに応じ、デニースは同じ様にケンドルにキスをすれば上手くいくと諭す。一方、カーターは渋るベンを自分が強引にパーティに誘ったのだと弁解する。オギーは裏切りは裏切りだと説く。その時、隣家に住み、日頃何かにつけ口煩いフィールダー夫人のゾンビが二人に襲いかかる。二人は協力して夫人を撃退するが、騒ぎを聞きつけて、屋外に群がっていたゾンビ達が一斉に押し寄せる。一同はケンドルの部屋のドアをタンスで封鎖して立て篭るが、日記が見つからない為に、已む無く、窓からフィールダー夫人宅の敷地に跳び移ろうと企てる。最後のベンが跳ぶ直前に、ゾンビがドアを押し破り、その勢いでタンスに隠れていた日記が見つかる。ベンは日記を回収し、辛うじて脱出する。夫人宅では夫人が飼っていた無数の猫達がゾンビ化しており、一同はこれを退け、ガレージに停めてあった夫人の車で脱出を図るが、そこにロジャースが立ちはだかる。一同はロジャースを撥ね飛ばし、その場を離脱する。

デニースは単身バイクで助けを呼びに行く事になり、ベンはデニースが最高にクールであり、きっと相応しい恋人が現れると伝えて見送る。ベン達はダサくて笑い物にされる自分達が今こそスカウト魂を見せ、世界を救うのだと奮起し、空爆が始まる前にケンドルを助け出す決意を固める。一同はホームセンターで思い思いの武装を施し、戦闘準備を整えると、日記に記された娯楽センターに向かう。

一方その頃、ジェフはカーターが来ない事を心配するケンドルに、騙した事を打ち明ける。ケンドルは憤慨し、帰ろうとするが、その矢先にゾンビの集団が一斉にセンター内に押し寄せ、若者達に襲いかかる。ケンドルは梯子に登って逃れようとするが、ゾンビに囲まれて窮地に陥る。そこへベン達が駆け付け、即製のスラッシャー、ボウガン、ボールガンでゾンビの掃討を開始する。ベン達はケンドルを助け出し、生存者達と一緒に脱出させると、内部に留まり、ゾンビ達を引き付ける。三人は二階の広間に駆け込み、ゾンビ達を閉め出すも、出られない事を悟って為す術を無くす。オギーはバッグに忍ばせていた爆弾を取り出すと、食い殺されるより即死の方がマシだと説く。ベンとカーターはそれに賛同すると、裏切った事を詫びる。三人は最後に絆を取り戻せた事を喜ぶ。オギーは導火線に火を付けようとするが、ライターの不調で手こずる。その内にゾンビ達がドアを押し破ろうとする。その時、デニースが非常口から助けに現れ、三人を誘導する。オギーは脱出直前に着火に成功し、爆弾は飛び込んできたゾンビ達を巻き込んで大爆発する。難を逃れた4人の前に、またしてもロジャースが姿を現すが、駆け付けた軍の手榴弾で木っ端微塵に飛び散る。

夜が明け、一同は避難所に到着する。ベンはデニースに促され、ケンドルと再会するや否や、キスをする。ケンドルはベンが見違える程、勇敢になった事を指摘し、キスに応じる。

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